1998年、世界初の「ED薬」として米ファイザー社から発売された『バイアグラ』は、男性にとって夢の薬として世界中から脚光を浴びた。日本でも、新薬としては異例のスピードで翌1999年に承認されている。

その後も作用の異なるさまざまな治療薬が開発され、ED(勃起不全)は「薬で克服できる病」となった。この恩恵に預かっている人は、どれくらいいるのだろうか?

性体験のある全国20〜60代の男性554名に調査したところ、バイアグラなどED治療薬を服用したことがある人は1割強。未経験の人が大多数だが、性生活を諦めていた一部のカップルに福音をもたらしたのは疑いがないようだ。

■意外にももっとも多いのは20代男性
「勃たなくなる」という状況は、加齢の影響が強いように思われないだろうか? しかし、ED治療薬の服用経験を年代別に見たところ、かなり異なる結果となった。

経験者の割合が高かったのは、20代、40代、60代。中でも20代が最多で15%を超えている。一方、30代、50代はかなり低く、歳を重ねるほどEDに悩む割合が増えるとは言えなそうだ。

■内科専門医に聞いた若年EDの原因と対策
大学病院に勤務する内科専門医に、若年層のEDについて状況を聞いてみたところ…

「高血圧、糖尿病など動脈硬化を引き起こす疾患や加齢がEDのリスクとされますが、若年者では心理的要因が大きく関与していると考えられます。

具体的には『不慣れなセックスで上手く挿入できなかった経験』や『性器サイズへのコンプレックス』など。『彼女を寝取られたショックで…』という患者を診療したこともあります。

女性からすると勃起はダイナミックでワイルドな現象に思えるかもしれませんが、男性からすると心理的影響が大きい繊細なメカニズムなのです。

世代によって、勃起不全で受診することへの抵抗感の違いも関係しているかもしれません。勃起不全という単語自体、昔は恥ずかしいもので口に出せない風潮がありましたが、最近の患者さんはそうでもない印象です。

心理的要因によるEDでは、いちど薬の力を借りて性行為がうまくいくと、自信がつきそれ以降は薬に頼らなくても問題なく勃起するようになることがあります」

世代を問わず、男性なら誰もがなりうるED。夫婦やカップルのクオリティ・オブ・ライフのためにも、悩んだら専門医に相談するのが肝要だ。

出典:アメーバニュース