みなさんは「しみけん」というアダルトビデオ男優をご存知だろうか?
お恥ずかしながら、当職は彼を知らなかった

週刊実話2017年8月24日・31日号当コラムにて頻繁に引用している週刊実話の2017年8月24・31日号(8月9日発売)に掲載されている「話題の1冊 著者インタビュー」というコーナーにて関心を持ち、AmazonでKindle版を読ませてもらった次第だ

当院の患者さん方にも非常に参考になると思うので、紹介させていただく

本書の話を始める前に、著者である しみけん について簡単に説明したい

SHIMIKEN's BEST SEX 最高のセックス集中講義しみけんこと清水健氏はAV男優として8,500本以上の作品に出演して経験人数は推定9,000人以上とされており、アダルトビデオのみならず地上波にも多数出演
本著以外にも多数の著作を持つ超有名AV男優である

とかく感情的であるはずのセックスを仕事として俯瞰し、客観的に分析している視点に引き込まれた

インタビューの中で「成功体験の積み重ねが自信につながる」との言があるが、成功体験の積み重ねによって客観的に見れるようになったのであろう。

経歴を知ると更に引き込まれる
一浪して大学に合格するも一度も通学することなく中退し、マツコ・デラックス氏が編集部員を勤めていた同性愛者雑誌でデビュー
同氏の勧めでAV男優となるも、アメリカ横断ウルトラクイズで作問をしていたり、スカパーの地下クイズ王決定戦では優勝と準優勝を繰り返すほどの博識
しかもボディービル大会で入賞経験もある

そんな彼が書く本著が面白くないはずがない

まず、当職が感心したのは「医師に相談し勃起薬を使い自信をつけていきましょう」という言である
世間一般ではED治療薬を服用することはカツラやシークレットシューズと同じような「恥」と捉えられがちであるが、それとは対極にある自信という価値観にシフトしているのは専門医として正直嬉しかった

さらに猛省しなければならない男の弱点として「妙なプライド」を挙げている
当院の注射・点滴患者さんの多くは中洲のホステスさんであり、余談の中で「金持ちアピールしてくるお客様はたいてい火の車」「昔ヤンチャだった話しをしてくるお客様はだいたい元いじめられっ子」「巨根自慢が本当に巨根だったことはない」「バイアグラなんか飲まなくてもビンビンだと豪語するお客様ほどフニャ○ン」などと同じ男として耳を覆いたくなるような辛辣な話しを聞かせていただいているわけだが、清水氏はそれを「自分を客観視してプライドを断舎離すべき」と言う。
仮に本当に十代の頃は腕っぷし自慢だったとしても、現在ぽっちゃり体型で顔つきも穏やかになってるのなら、可愛さを全面に押し出して「相手の目から見える自分」「自分が思う自分」を一致させろといった具合である。

無論、同著は精神論だけではない
彼は「接地面」と言う言葉を使っているが、現在、医学的に皮膚や粘膜から性的快感を得る場合に働く受容体は圧力のかかる表面積によって触覚を脳に伝える速度が変わることが分かっているので、理にかなっているし、体位などについても重力やテコの原理を応用させることで体力の浪費を抑える手法や、ピストン運動という言葉に揶揄されるように、単純な前後運動に陥りがちな挿入にベクトルを考慮した動きを推奨していたりもする

レッスン1からレッスン11までと結構なボリュームであるが、速読法など身につけていない当職でも2時間程度で読了できる内容となっている。

中洲ゲイツビル1FのTSUTAYAにも平積みされているので、ぜひ手にとって見てほしい。

1節ごとに完結しているので、個人的には電子書籍で気の向いた時に読むことをお勧めする。