Q. 貴院で受けているプラセンタ注射と事件で話題になっているさい帯血とは何がどう違うのでしょうか?

Dです。 いつもお世話になってます。 先週、さい帯血の再生医療を実施していた天神のクリニックが業務停止命令を受けたり、同じく福岡の企業が逮捕されたりと物騒なニュースが続いています。 あのさい帯血と貴院のプラセンタは違うのですよね? 初診の時に書いた同意書とニュースで写っていた停止命令を受けた医院の同意書が酷似していたので妻が心配なようです。 かれこれ数年通わせてもらってますが「医学的に効果が証明されていない老化対策やガン治療を目的に投与し莫大な利益を上げていた」という報道も気になっています。 夫婦ともども安心して続けたいと考えています。 お返事お待ちしております。

A. 件のさい帯血移植とプラセンタ注射は全く違うものであるから、ご安心いただきたい。

Dさん、いつも当院をご愛顧いただき痛み入る。 さて、ご指摘のさい帯血移植とプラセンタ注射は生物由来であるという一点以外は全く違うものである。
同意書が似通っていた点はここに所以する。

当院のプラセンタ注射は日本生物製剤という創業60年の製薬メーカーが日本人妊婦の「胎盤」を様々なスクリーニング(細菌やウイルス、バクテリアなど病原体となり得る要因を取り除く技術)を経て精製している正規医薬品である。

これに対し、報道されているさい帯血は茨城県の臍帯血販売会社や福岡市の臍帯血卸売会社が国内の産科から買い取った「ヘソの緒」を冷凍保存していた臓器である。
そもそも臍帯血販売会社や臍帯血卸売会社という業種は日本標準産業分類にないので自称と思われる。

理論上、臍の緒に含まれる血液は無菌状態のためスクリーニングが不要となっているが、母体から切り離す際や赤ちゃんから切り離す際に無菌状態を100%保持できている確証はなく、また上記の二社は家庭用冷蔵庫の冷凍室(医療機関であれば-20℃以下で冷凍保存、家庭用冷蔵庫の冷凍室は-12~18℃)で保管していたとのことであるから、さい帯血の根幹たる造血幹細胞の破損も懸念される。

いずれにせよ、医療用製剤による治療と臓器移植という全く違う性質の治療法であるため、安心して当院のプラセンタ注射を続けていただけたら幸いである。