水素水インチキ報道に対する考察01

まず表題を読むと、我々が水素水インチキ報道に対して反論するかのような印象があるやも知れぬが…

医療施設側の考察として「水素水はインチキである」と言わざるを得ない

我々が創業した2007年8月 とある週刊誌が水素水は魔法の水! 水素水の抗酸化作用でサビない身体に!!! リウマチ、認知症、パーキンソン病、脳梗塞、メタボ、ED、二日酔い、糖尿病、疲労・肩こり、アレルギー、歯周病、シミ・シワ・美肌に効果あり!と大々的に売り込んでいた

効果の中にEDが記載されていたため、毎年発表されていた多数の報告書には必ず目を通し(中には医療提供者が発表するものも少なからずあった)、読めば読むほど不確定過ぎると感じていた

今回の報道で問題があると感じ、コラムをしたためるに至ったのは

「売る側の問題」より「買う側の問題」をより強く感じたためである

美容や健康の最先端にいる我々医療提供者が「騙す奴が一番悪いが、騙される奴も悪い」と一笑に付すのは容易い

しかし、それでは今後も美容・健康業界で詐欺を働く者は出続け、予備知識のない者は騙され続けるという悪循環の鎖は解かれないではないか

無論、当院の患者さんの殆どが精力剤などというインチキ商品に惑わされず、中共国産の危険な偽造薬にも手を出さないリテラシーの高い方々であるが故に当院に通院されていらっしゃるわけではあるが、それは当院の患者さんのみなさんが美容・健康に関心が高いという証拠でもある 関心が高いがゆえに今後も美容・健康に関する様々な商品に触れる機会も多いことと思われる

そんなみなさんの今後の参考になれば幸いである

まず、ゆめゆめ自覚していただきたいのは

我々人間は潜在的に何かに依存したい生き物である」ということである

われわれ日本人の多くは「自分は特定の信仰を持たない無宗教派である」と思い込んでいる(実際には無意識ながらも信仰心を持っているのだが、本題とは無関係な上、長くなってしまうので割愛する)

しかし、世界人口の73億人の内68億人もの人々は信仰を持っており、犯罪系の海外ドラマをよく観る者なら分かるが世界の常識では「無信仰=サイコパス(精神異常者)」と認識される

無信仰とは信じるものがないという意味であり、しいて信じるものは何かと問われた時に「自分自身」などと答えてしまう

言った本人は「俺カッコ良いことを言った」と悦に入っているが、自分自身しか信じる対象がないということは人間以下の動物と同じ思考レベルしか持ち合わせていないと解釈されるのである

数年前にアメリカの日本人留学生がアラブ系留学生に「どうぶつ占い」をしたことで口論となり射殺されてしまった事件があったが、イスラム教を始め、ほとんどの宗教において動物(あえてケモノと言った方が分かりやすいか)は人間以下の存在であり、動物に例えるという行為はそういった尊厳を踏みにじる行為に等しいのだ
くだんの痛ましい事故の発端はこういった世界の常識を理解していなかったことに起因している

そして実はこの日本人的「無信仰」こそが美容健康商品を盲信してしまう大きな要因であるのだ

先にも述べたが、人間は本来「何かに依存したい生き物」である

にも関わらず「無信仰」であるからこそ美容健康業界という宗教的存在に依存してしまうのである。

美容・健康に関する商品は戦後から毎年のように現れては消えていくが、
その商法の根幹にあるのは「救い」である

実に宗教的だとは思わないか?

水素水インチキ報道に対する考察02につづく